親友の話を聞いて考えたこと⑥〜アメリカの離乳食教室で教わる内容をまとめてみた(前編)
下記記事の続きだよ。
アメリカ在住の親友が話してくれるアメリカ式育児が日本の常識とかなり違ってて面白いからいろいろ書いてるんだ。ここのリンクから関連の話は全部読めるよ↓
今日のコンセプトは、
- 日本で2人の子供を育児中の(アレルギーに関しての専門知識を大学でかじった)主婦が、
- 「どの食材を、どういう順番で、どれくらいの量、何時に何回」あげるか、という具体例を日本でひたすら教わり、
- 「何かあったらすぐ病院へ」という日本の教えが常識として刷り込まれたあとに、
アメリカ式の離乳食の話を親友から聞いて衝撃を受けたので、
- 親友の話
- 離乳食教室の配布資料
- 配布資料への親友の書き込み
をもとにアメリカの離乳食教室で学ぶ内容をまとめたよ、というもの。
「同じ原発事故の話題を取り上げるのでも、読売新聞と産経新聞ではずいぶん論調が違う」というたとえ話を念頭において読みすすめてほしい、というのが私からのお願いだ。あくまで私の視点からまとめたものだ。
では本題。
アメリカの離乳食教室(前編)
講義は平日夜開催で子連れOK
まずね、内容に入る前に、開催日時とか講義のスタイルからしてびっくりだよ。
- 平日の19−21時開催
- 働いてるパパ、ママ、そして赤ちゃんももちろん参加できる
- パワーポイントで作られた配布資料がもらえる
- Youtubeの動画を紹介してくれる
仕事を終えたあとに、子連れで、ファミリーで参加するものらしい。
最初に考え方の大枠を教わる
でね、配布資料の表紙がこちら↓
「離乳食」のこと「Solids」ていうんだね。固形食の開始。固体だよ固体。
さらにスライドはこう続く。
「安心して。「間違い」なんてものはないから」。そう、何をあげるか、に正解も間違いもないのだ。
ただ無責任に「何あげてもせいかーい!」っていうんじゃなくて、「米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)」 の話に基づいてるんですよ、ということも最初にちゃんと断りを入れるんだ。
医療でも世界の最先端を行くアメリカの小児科学会の話なら安心するし、聞きたい。
このスライド、親友の手書きで赤線が引いてあって、横にメモがあるんだ。それも引用させてもらうね。親友の字はメモでも美しい。
- 市販のベビーフードも便利だから使ってももちろんいい。
- でも、保存料がたくさん入ってることも知っておいてね。
- 赤ちゃんだけ違うものあげなくてもいいんだよ。
- 家族みんなで同じものを食べる、という文化を教えてあげることも大事なんだ。
- つまり赤ちゃん用に特別なものを用意しなくてもいい!
日本語で要約しつつまとめるとこんな感じだろうか。じゃあ何をあげればいいの?っていう話なんだけど、
「ちょっとずつ、いろんな形のものを試してみよう」だって。
- つぶしたり、みじん切り、ドロドロ
- 豆粒大(pea sized)
- 手づかみできる大きさ(大人の指くらいという補足あり)
ここでいう豆粒大の豆とはおそらく、グリーンピースくらいだと思われる。
このスライドの横のメモがこれまたすごいこと書いてるんだ。
「食べてるときは目を離さない」これは日本でもアメリカでも常識。
「喉につまらせると危険だから、ドロドロにしようね」というのが日本式。
これに対して、
- 窒息はめったに起こらない
- グリーンピースより小さいものなら丸呑みOK
- 咳き込んだり泣いたりむせたりは、息をしてる証拠(=死なない)
赤ちゃんは誰だって丸呑みする。日本式の離乳食与えてたって丸呑みするよね。2歳児以上を育てた経験のある日本のママなら、離乳食を終えて幼児食に移行する1歳半くらいの段階で、
「うちの子なんでも丸呑みするから、大きな食べ物をそのままあげるの怖い。。。」
と一度は悩むのではないだろうか。
丸呑みしてむせるのは、赤ちゃんなら誰でも経験する道なのだ。だからどんどんいろんなかたちのモノあげよう。息してりゃ死なないんだから。とアメリカの離乳食教室は教えてくれる。日本じゃ考えられないよね。
一方で、日本と同じだーというものももちろんある↓
「一度に一種類ずつ試そう(introduce)ね」というもの。もちろん少量ずつだ。親友が補足してくれた内容も引用すると、
離乳食は、「はじめのうちは、1品ずつintroduceして、3回同じものをあげてから次の食材をintroduceしましょう」って教わったよ。たぶんそこは日本と同じかな?
初日にニンジンあげて、次の日もニンジンあげて、でも3日目はニンジン切らしてて、4日目は忙しくて離乳食スキップして、5日目にまたニンジンあげて、特に問題なければ次の食材(ジャガイモとか)をあげてみる、と。
日本は2回ずつ、と教わるから、ここは日本よりも慎重なんだね。でも、
でも、それをいつまで続けるか、”1品×3回”をいつまでやるか、は家庭次第。それこそ、家族のアレルギー歴とか、各家庭の方針次第、と教わりましたー。
うーん、あとは「自己責任で止めていいよ」と明言するのもアメリカらしい。日本はそこは暗黙の了解だ。
一度、ここまでの内容をまとめる。
- 赤ちゃん用に特別な食事を用意する必要はない
- 家族みんなで健康的な食習慣をつけることが最終目標
- ドロドロも丸呑みも手づかみも経験させよう
- グリーンピースより小さいものなら丸呑みしても窒息しない
- むせたり咳き込んだりは息をしている証拠
- 最初は「1品×3回を少量ずつ」だけど自己責任でやめていい
という基本的な考え方の枠組みを最初に教わる。ここまで、具体例な食事の中身は一切出てこない。
何を食べさせるか
「赤ちゃんに最初に食べさせるのに向いてる食品群」と題するこのスライドの中身がまた衝撃的だ。野菜とか果物の種類は日本とだいぶ違うので興味のある人は各自調べてもらうとして、
- 果物(バナナ、梨、りんご、アボガド、、、)
- 水(コップであげよう)
- 穀類(雑穀、オートミール、、、)
- 野菜(じゃがいも、豆類、アスパラガス、、、)
- 肉類(よく加熱した鶏肉、豚肉、牛肉、魚)
豆類は野菜かい!なんだよ赤身肉も魚も全部ざっくりひとまとめかい!最初から雑穀あげていいのか!!
「最初は豆腐、なれてきたら白身魚、でもタラはアレルギーの危険があるからやめようね、青魚とか赤身肉は9ヶ月ころからね」「最初はアレルギーの出にくいおかゆからはじめて、なれてきたら小麦粉を試そうね」
と細かい順番を教わる日本式に馴染みがあると、アメリカ式はツッコミどころしかない。
で、次のスライドでとどめを刺される。
離乳食の次のステップで赤ちゃんに上げる食品群の中に、
「豆腐(Tofu)」
なんですと!おまけに、親友の補足で、
「次の」ステップと書いてるのは、アレルギーのせいじゃない。
赤ちゃんにとって消化しにくい食べ物だから「最初はあげないでね」
と書いてるではないか。もうなんかさ、アレルギーのこと気にして、新しい食材試すたびに、
「さんま いつから」とかGoogle先生にいちいち聞いてた過去の自分がバカバカしくなってくる。大学の講義でアレルギーのこと習ってたってこのレベルになっちゃうのが日本式の教育だからね。まあGoogle先生が簡単に答えを教えてくれるのもあってすぐに調べちゃうんだけどさ。
話をもどして、今まで見てきた、このアメリカ式に忠実にやるとすると、
- 一日目:玄米ご飯(雑穀やオートミールOKだからね)
- 二日目:玄米ご飯
- 三日目:玄米ご飯(「1品×3日」に忠実に。)
- 四日目:玄米ご飯+牛肉
- 五日目:玄米ご飯+牛肉
- 六日目:玄米ご飯+牛肉
- 七日目:玄米ご飯+牛肉+大豆(豆類は野菜だからね。豆腐は消化悪いからあげないけどねー)
、、、っていうの大正解ですよね?
ここまででキリもいいし、今日は時間切れだ。
とりあえずおわり。
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