子供の英語教育に関して、英語の得意な母の立場から思うこと
今日は、ディズニーの英語システムの話に関連して、
「自分の子供の英語教育についての私見」
という観点から書くよ。
この2つの記事で、「後日書くね」って言った部分を補う形にしたい。
つまり今日のテーマは
- ディズニーの英語システム(DWE)の中古教材を4ヶ月間やってみた長男(2歳8ヶ月)の英語力はどれくらいか
- 自分の子供の英語教育をどのように考えているか
の2つについて書きたい。
1.DWE中古教材に4ヶ月取り組んだ長男の英語力
「ディズニーの英語システム(DWE)」愛用者の我が家が、今さら無料体験の申し込みをした背景の記事に書いたように、うちには約20年前のDWEの
- CD50枚
- DVD12冊
- 教科書12冊
がある。今年の2月に3万5千円ほどでこのセットを手に入れてからというもの、長男は、
- 毎日2時間くらいDVDを見て、
- 車の中では歌のCDを常にかけ流し、
- 教科書は長男が「読んで」と持ってきたときに英語でそのまま読み聞かせ、
- 私と長男の気がむいた時にCDをランダムにかけながら遊び、
みたいにゆるゆると英語に親しんできた。「気が向いた時」っていう表現を補足すると、毎日かけてる日もあれば、飽きて数日間全く聞かなかったり、みたいな感じ。全然違う遊びをしながらかけていることが多いので、あんまり聞いてないけど、バックミュージック代わりに時々かけたりかけなかったりっていうことだ。
教科書は絵が多くて華やかなので長男は結構気に入っているから毎日1回はちょっとずつ読んでる感じかな。長男の好きなページだけをランダムにつまみ食い。
で今日のこの記事を書くにあたり、昨日長男にいくつか質問をして理解度を確かめてみた。
- 英単語の意味をいくつか理解していて、きれいな発音で言える
- 「No, no, no!」や「I'm sorry!」など簡単なフレーズをしゃべる
- 歌も何曲か歌える
- 大文字のアルファベットはかなり読める
- 数字も5まで数えられる(ただし意味はわかっていないぽい)
- DVDの内容はほぼ完璧に覚えているみたい
- 「英語の文章の意味」はほとんどわかっていないだろう
って感じ。
ゾウのことは「えれふぁん(elephant)」。Lの発音が美しい。
カバは「へぃっぽ(hippo)」。「ヒッポ」じゃなくて、「ヘッポ」でもない。「イ」と「エ」の中間、ネイティブの「i」の発音をしっかり心得ている。
ドナルドはもちろん「どのー」だ。
DVDに合わせて、本人の気が向いたときに一緒に「No, no, no!」とかしゃべっている。
歌はABCの歌やハッピーバースデーなどは歌える。「Jump」とか「Turn around」とか体を動かしながら歌っている時もある。
大文字のアルファベットはほとんど読めるようで、Tシャツにかいてあるものなど、身の回りに見つけると嬉しそうに読んでいる。
あと「one, two, three, four, five」って数えてる。日本語でもアヤシゲに10まで数えるけど、「いち、にい、さん、ろく、さん、きゅう、ろく、じゅう!」みたいにわりとめちゃくちゃだ。数の概念としては、1と2はわかってて、3以上は日本語でもあやしい。
「DVDの内容はほぼ完璧」っていうのは、CDの一部をランダムで再生したときに、それがどのDVDに出てくる内容なのかをすぐに完璧に言い当てるんだ。この記憶力には舌を巻いた。
音楽でも記憶しているし、音楽がない教科書の朗読でも見事に言い当てる。
だから、英語の文章はしっかり頭に入ってるみたいなんだけど、意味はたぶんほとんどわかっていない。
ゾウを指さして、「これは何?」って日本語で聞いたら、「えれふぁん!」って答えてくれるけど、「What's this?」は通じない。
「What's your name?」ももちろん意味がわかっていない。けど日本語でも「お名前は?」って聞いたらちゃんと答えられるときと、「2歳!!」って答えるときがある。
つまり「なに」とか「どこ」系の質問は日本語でも意味がわかってないので、まあ英語もわかるわけがないか。
ざっくり、長男の英語力の全貌が伝わっただろうか?まとめると、
遊びながら4ヶ月間、英語を繰り返し聞いていただけで、
- 英語という言語に親しみ、
- きれいな発音を身につけ、
- 英単語をいくつか覚え、
- 英文も意味はわからないけど音としてたくさん丸暗記している
という意味では長男すごい。DWEすごい。
特に子供の「意味もわからず丸暗記」能力ホントすごい。
2.自分の子供の英語教育をどのように考えているか
まだ日本語もおぼつかない子供に英語を浴びせまくってる口が何をいうか、って思われるかもしれないけど、私自身は
「子供に早くから英語を教えたい」と思っているわけでは決してない。
英語なんて使わなきゃいけないときがきたら必死で勉強せざるを得ないし、使わないなら勉強したってあまり意味がないから。それに、勉強は継続が命だ。勉強をやめるとあっという間に忘れる。
だからあんまり早くから教え込むのは大変だし、やめた途端に忘れちゃうから、あんまり早く勉強させる気はないんだけど、
「英語」ときいただけで「ヤダー!!」ってなってしまうのは大変もったいない。
だから、「英語っていう言葉もあるんだよ」的に英語に親しませている。
長男はDWEの教材が好きだ。すぐに飽きちゃうけど、次男も少しは注目してくれる。
私としても子供を放置して家事をしたいときもある。
そんな時、漫然とテレビを見せるよりも罪悪感を感じなくてすむから、「英語の勉強」と称してDVDをかけ流して家事をしているだけ。
- 子どもたちも楽しんでくれる
- 私も「テレビに子守をさせている」という罪悪感をあまり感じずにすむ
- ついでに英語に親しんでくれたらラッキー
っていうスタンス。
で、今後も「ゆるゆると英語を浴びせる」っていうのは継続していけたらいいなと思っている。
思い描いている理想としては、長男はきかんしゃトーマスが好きなんだけど、きかんしゃトーマスのアニメを、日本語吹き替えじゃなくて、英語版でそのまま見せて、
「よく意味のわからない部分もあるけど、楽しい!」 って感じてくれるようになったり、もっと大きくなったら、たとえば「ハリーポッター」を原書で抵抗なく読んでくれる中学生とかになったら大成功だ。
小学校4年生のときからのスタートで、最初は半ば無理やり英語を勉強させられた私も、中学1年生のときには英語の授業でハリーポッター読んでたし、本人の興味さえ持続すればいけるんじゃないかなぁって思っている。
英語は継続が命だ、って話を最後にもう少し。
私自身の英語勉強法を振り返った先日の記事で、「専門分野の英語の文献を読むのに苦労はしない」って書いたけど、これはあくまで会社員時代までの話だ。今は「専門分野の勉強」の継続をやめちゃったからあんまり読めない。夫がたまに論文見せてきたりするんだけど、ああ衰えたな、って感じ。笑
でもそれでいい。もし今後また必要が出てきたら、勉強すれば読めるようになるし、勉強のやり方だって熟知しているから。
でもこれがたとえば離乳食の話とか、育児に関する話題なら、子供生まれてからいろいろ勉強して背景知識が十分にあるから、英語の情報であってもあまり不自由なく読める。
こんなかんじで、「情報を運ぶツールとしての英語」を子どもたちが使えるようになってくれたらそれでいいし、必要なときに必要に応じて勉強してくれたら基本的にはいい。
小難しいことを勉強しても、継続をやめたらすぐに忘れるし、英語に関しては、実生活で使えないものは無意味だと私は思う。
我々は日本人なんだから、日本語で深く思考する能力の方が大事。
子供も日本語で日本人ならではの世界観を持って楽しく生きていってほしい。
なので英語に関しては「情報伝達手段としての英語」が扱えればいいので、きれいな発音じゃなくてもいいし、文法的に正解である必要も(最終目標としては)ない。
「正確で迅速な情報伝達」のために、結果として、きれいな発音や文法的な正しさっていうのはついてくるものなんじゃないのかな。
ぐだぐだまとまりなく書いちゃったんだけど、結局私がやりたいのは、きれいな発音とか文法とか英語の意味を理解してほしいとか「英語のお勉強」的なことじゃなくて、
「英語版きかんしゃトーマス楽しいなー」って自然と感じるように子供を仕向けること。
そしたら将来、「英語版ハリーポッター面白い」ってなるだろうし、「この論文、英語だけど、めちゃめちゃ参考になる!!」っていう大人になる気がする。知らんけど。
だから100万円払ってDWEでお勉強させるより、ネットフリックスかアマゾンプライムかHuluかしらないけどその手の契約して、英語版キッズアニメ見せる方がいいんじゃないかなぁ。Eテレの代わりに。継続的にね。
おわり。
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