健康なうちに「がん」について知っておきたいこと
勝間和代さんが、がん治療専門医の押川勝太郎先生とYoutubeで対談していた内容が、とても興味深かった。
「健康な大人ががんについてどういう心構えでいればいいか」という
「がんの防災」の観点で1時間くらい対談している動画。
以下、1時間くらいの対談の内容から印象深かったところを抽出して自分の考えも混ぜ込んだものを書いてみる。
あくまで(医学に関して素人の)私の主観が入ったものであり、勘違いしているところもあるかもということだけ最初にお断りしておく。
実際の内容は動画を見てね。以下は自分用の公開メモ。
★☆★
まず、「がん」という言葉の定義。勝間さんが動画で使っていた表現を借りると、
「目の病気」とか「鼻の病気」くらいの広い範囲の疾患群を指す、ということ。
「2人に一人はがんになる時代」っていうけど、「がん」っていう言葉の定義自体がものすごーく広いわけだからそりゃそうだなとおもった。
100年近く生きていて、一回も「目の病気」にならない人の方が珍しいよね。
広い疾患群を総称する「がん」という言葉だけど、
「乳がん」「ステージⅢの乳がん」みたいにより具体的な病名になっても、
同じ診断名がついた患者でも、がんがどういう経過をたどるかが個人個人で全然違う、
ということが次に大事なポイント。
「がん」ていうのは個人個人で全然違う病態をしめす病気だ。だから、Aさんによく効いた治療が同じ病名のBさんには全然効かなかった、みたいな話も普通。
だから、自分ががんになった時、
- どんな心構えでいて、
- どういう情報を頼りにすればいいのか?
が難しい。がんは個人個人で全然違う病気だから。
病気の経過も違うし、患者の要望も違う。
医学的に根拠のない、トンデモナイがん治療もたくさんあるんだけど、こういう治療法は、
「患者の(治療はできないけど)希望に寄り添う」ことができるからなくならないんだって。なるほど。
★☆★
で、トンデモナイ治療とか宗教みたいなものに惑わされずに、自分にとって最適な情報をどうやったら得られるか、っていう話がこのYoutube対談の核心だと思うんだけど、
これは難しい問題なので、簡潔明快確実な答えみたいなものは残念ながらない。
ただ、押さえておくべき重要ポイントっていうのはいくつかある。
いちばん大事だと私が思ったのは、
主治医とのコミニュケーションを大事にすること
- 自分が不安なこと
- 自分の希望
- 自分が納得できていないこと
みたいなのは患者から積極的に主治医に伝えるように努力しないと主治医はわからない。
例えば、「仕事でどうしてもやり遂げたいプロジェクトがあるから、治療のスケジュールずらしてください」とかはちゃんと患者側から言わないと医者はわかんないよね。当たり前だ。
予め文章化して、メモを診察に持参したり、主治医に手紙を書いたりして、簡潔で伝わりやすいコミニュケーションを心がけるべし。
「主治医に遠慮して言わない」っていうのは間違い。
がん治療にはガイドラインがあるけど、ガイドラインっていうのはコンパスみたいなものに過ぎない。
コンパスだけあって、進む方向だけなんとなくわかっても、望む目的地にはたどり着けない。
地図上で正確な現在地を把握して、目的地までの綿密な経路設計がいる。
患者のがんの「現在地を把握する」ことが医師の診察や検査であり、
「目的地までの経路設計」に当たるのが、患者と医者とのコミニュケーションてことだと思う。
あとは、
信頼できるがんの患者会に入る
ということ。
年をとってくると特に、「難しい話はよくわかんなくて・・・」
みたいになっちゃう。
難しい話はよくわかんないけど、患者会にはいって、当事者から情報を得たり、仲良くしておけば、「トンデモナイ治療」には引っかかりにくくなるよ、とのこと。
トンデモナイ患者会っていうのもあるらしいので難しい部分もあるけど、
医師とか学会とかと密な関わりを持っている、大きな組織の患者会なら信頼できそう。
患者会は別に暗い雰囲気のものじゃないし、がんの当事者じゃなくてもウェルカムだから、健康なときに情報収集目的で入ってみるのも良さそう。
★☆★
以上2つが私の中での2大重要ポイントだけど、あと補足として、
- インターネット上ではネガティブな情報が拡散されやすく、嘘もたくさんある。ネットの情報だけを信じてはダメ。
- 健康に気をつけてたらガンにはなりにくいということは言える。タバコは吸わないとか。でも、いくら気をつけていても、運が悪いとガンで死ぬ場合ももちろんある。どんなガンにかかるか、余命がどれくらいかは運によるところも大きい。運だからどうしようもない。
- がん治療は今もどんどん進化している。進化する治療法をどこまで取り入れてるかっていうのは病院によって違う。なので「病院差」や「医者の腕の差」っていうのも歴然とあるのががん治療。
- トンデモナイ治療法もあるし、病院でできる治療法にも差があるから、「セカンドオピニオン」が必要な場合ももちろんあるけど、何がなんでも「セカンドオピニオン」っていうのも間違い。
- 昔は患者に多い心配ごととして、「抗がん剤の副作用による吐き気」とかが多かったけど、今多いのは「長生きリスク」の心配。すなわち、「看病が必要な自分が生き延びてしまうことで、家族の負担になってしまってるのでは」という声。
などなど、へぇーと思うことがたくさんあったよ。
★☆★
最後に無理やりまとめると、とにかく、
- 冷静に客観的に正しい情報を入手して、
- 希望通りの治療を受ける
ためには、
- 主治医との密なコミニュケーション(疑問点や自分の希望は文章で患者側もきちんと伝える努力を)
- 患者会をうまく利用する
っていうことは頭の片隅に置いておきたいと思った。
がんに限らず、何か病気になって医者にかかる時の心構えとしても同じことが言えそうだ。
おわり。
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